ツアー催事おもてなしの現実

2016/12/01


皆さんはツアー催事というものに参加された事はありますか?
産地見学ツアーや観光ツアーなど、旅行を兼ねて現地に赴き販売会をする催事の事です。

参加費用を支払う場合もございますし、無料の場合もあります。参加費もお安い価格設定だったりする事が多いですね。

旅行に行って美味しい食事をいただいて、工房見学や体験などなど、着物好きだけでなく誰でも楽しめると思います。

さて、企画するのは小売店さんだったり呉服問屋さんだったりそれぞれなのですが、忘れてはいけないのが主目的は【販売会】だという事です。

例え参加費用がお客様の実費であったとしても、同行する小売店のスタッフの宿泊費や食事代 日当などは経費になりますし、参加費無料などの場合はその全てが経費です。

という事は、売れなければ赤字です。

前回の記事で3.3の法則というのをご紹介しましたが、参加者のうちの約3割しか購入されないという現実。
ただし、ツアー催事の場合はお客様が多少なりとも購買意欲がありますのでもう少し購入割合は高くなるのですが。

それでも全てのお客様が買われる事は無いでしょう。

つまり、販売会でお客様の【おもてなし】に掛かる経費は、購入された方が買われなかった方の分まで負担してるのと同じと言えるのでは?

こういう事を考えると、ツアー催事で購入するのが本当にお得なのか疑問ですね…

もちろん普段お目にかかれないような着物や帯を見る事が出来、沢山の中から選べるというメリットも有りますので【買ってはいけ無い】わけでは有りません。
ただし、産地ツアーなどでは【安く買える】というのは錯覚ですのでお間違いなく!

小売店さんの名誉の為 最後に。
本当に上得意様をおもてなしする意味や着物を着る機会を作る理由で見学会ツアーや観光ツアーを企画されている場合もありますので、そこのご判断はお任せします☆

では今回はここまで。

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