生成りの経糸が捩り織され、太い糸で網目風のデザインに織り上げられています。
アップで見ると複雑な織りになっているのが分かります。
縦糸には絹、緯糸は麻が使用されており絹のしなやかさと麻のハリ感を兼ね備えています。異素材の組み合わせは味わい深さをもたらし豊かな工芸味が感じられます。
手織りの温もり しなやかさ
「とんとん♪ とんととん♪」ただひたすら機に向かい緯糸を打ち込んでいく。布の声を聞きながら糸を労わるように、しかし力強く織り進める手織りの作業は、常に心を乱す事が許されない正確さが求められます。それは自分自身と向かい合い我を見つめ直すかのような作業であり、集中力と根気強さを必要とします。高度な技術と人の感度によって、糸の状態や湿度などを見極めて打ち込み具合を加減する。機械織りでは感じられない優しさは人の手がもたらす温もりであり、体に沿う締め心地の良さが手織り最大の魅力なのです。
本品は表と裏の二重構造(二重織り)になっていますので単衣帯と比較してボリューム感が有り安っぽさは一切感じられずワンランク上の上質感をお楽しみいただけます。全国紬とコーディネートしてもサマになる装いに仕上がるのです。
絹麻素材で手織りの品が何故こんなにお安いの?
本品は群馬県桐生産地の有力メーカー「おび工房」が企画、指導のもと中国で製造されているのがその理由です。おび工房さんは長年に渡り中国で製造されている実績がありますので品質は全く問題ございません。ラベル表示でカミングアウトしなければ日本製と見分けが付かないといっても過言ではありません。業者間では「おび工房」さんの品である事と値段で中国製だという事が判別できますが、この品を初見で品質表示も確認しなければ日本製と間違うかもしれません。
但し、本品は製造元様が企画切上げ品として放出されましたので中国製とはいえ通常価格よりも更にお安くご提供しております。