本場琉球 知花花織
祈りを織り ハレを纏う
島人の心が宿る花織
縦に咲く、手織りの立体美
琉球の温もりと凛とした彩りを
その昔、首里王朝が隆盛を誇っていた時代、織物が貴族 士族らの為に厳しい貢納布とされていた頃、庶民の為の織物として育まれ、独自の発展を遂げていた祈りの布があった。愛する家族の為、五穀豊穣の祈りを込めた手織り物、それが知花花織です。
【産地】沖縄県
【製造者】山城初美
【製織】高機:手織
【品質】絹100%
【染料】草木:月桃(ゲットウ)、化学染料
【生地幅】約39cm(裄丈 72cm 1尺9寸まで対応可)
【着用時期】10月~翌年5月(袷の季節)
※本品は裏に柄糸が渡っていますので単衣仕立ては出来ません。袷仕立てのみとなりますのでご注意ください。
深みのある黒の地色に、知花花織ならではの「経浮花織」によって繊細に浮かび上がる幾何学文様が、都会的で凛とした気品を漂わせます。縦方向にすっきりと通る縞のラインと、その間に緻密に配された浮き柄が、全体に洗練されたリズムと心地よい奥行きを生み出しています。
シックなモノトーンを基調としながらも、ピンクや青藍、シルバーグレー、といったニュアンス豊かな彩りが横方向に溶け合い、計算された美しいグラデーションの輝きを放ちます。光の加減や身のこなしによって陰影が繊細に変化し、浮き糸ならではの艶やかな立体感を存分にお楽しみ下さい。
祈りを込めた手織りの温もりを宿しながら、スタイリッシュな佇まいは、着姿をシャープかつスマートに引き立てます。伝統の美と現代的な感性が見事に調和した、大人の洗練美を宿す逸品。生産数が限られている知花において更に希少な着尺を特別価格でご提供いたします。
知花花織(ちばなはなおり)について
知花花織は、18世紀頃に現在の沖縄県沖縄市知花・登川地域周辺で始まった伝統的な手織り物です。琉球王国時代の多くの織物が首里王府への貢納布(税)として厳格な規格のもと強制的に織られていたのに対し、後発の知花花織には貢納の義務が課されませんでした。そのため厳しい制約を受けることなく、地域の人々の自給用や晴れ着として、女性たちの自由で豊かな感性によって育まれてきました。五穀豊穣を祈る祭り「ウスデーク」の衣装や、琉球競馬「ンマハラシー」の馬乗用上着など、祝いの場を彩る晴れ着として受け継がれ、19世紀後半には独自の織り技法が定着しました。しかし、沖縄地上戦の戦禍や戦後の生活様式の変化により、一時は完全に途絶える寸前の危機に瀕します。転機となったのは1980年代末、地域住民の手で始まった情熱的な復元活動でした。途絶えかけた伝統を掘り起こし、後継者育成を重ねた結果、2012年には国の伝統的工芸品に指定。人々の手で奇跡的に甦り、今もその確かな歴史と技術が未来へと紡がれているのです。
現代に甦った幻の希少な織物
知花花織の存在が他の花織に比べてあまり知られていない背景には、「用途の違い」と「復元時期の差」という二つの大きな要因があります。首里や読谷山が王府の格式高い貢納布として広く記録や流通を残したのに対し、知花花織は地域の人々が自分たちや祭りのために織り継いだ生活着・晴れ着であったため、村外へ流通せず文献や現存資料が極めて少なかったという歴史があります。さらに、1964年に復元が始まり1976年に国の伝統的工芸品に指定された読谷山花織や、戦後間もなく復元が進み1983年に指定された首里織に対し、知花花織は1980年代末から復元が始まり、国の指定を受けたのは2012年と、公的な認知のスタートに数十年ものタイムラグがありました。しかし、流通に乗らず遅れて発掘されたからこそ、知花花織は今「現代に甦った幻の希少な織物」として独自の輝きと高い価値を放っているのです。
また、生産量が圧倒的に少ないことも知花花織が皆様の目に触れない理由の一つです。
ごく細い縞部分をよく見ると、茶・黄色・グリーン・紫・藍のグラデーションになっています。
唯一無二の織技法経済産業大臣指定伝統的工芸品である知花花織は、他の産地とは一線を画す独自の織技法で製作されています。沖縄の花織といえば読谷山や首里、南風原などが広く知られていますが、それらの多くが柄糸を横方向(緯糸)に織り込むのに対し、知花花織は経糸(たていと)を浮かせて文様を表現する「経浮花織(たてうきはなおり)」を最大の特徴としています。縦方向に糸が浮くこの技法により、文様全体が引き締まったシャープな印象をもたらすとともに、緯糸では表現できない美しい「横方向のカラーグラデーション」を生み出します。さらに、まるで刺繍を施したかのような立体感を持つ「縫取花織(ぬいとりはなおり)」の技法も用いられ、繊細でありながら存在感のある意匠を実現しています。縦に走るすっきりとした浮き柄と横に広がる豊かな色彩のグラデーションは、身にまとったときに着姿をより美しく、スマートに見せる視覚効果をもたらします。卓越した職人技と計算された構造美が融合した、知花花織ならではの高度な織の技術です。
裏には表に出ない柄糸が浮いていますので、単衣仕立ては出来ません。袷仕立てでお楽しみください。
裏に柄糸が縦方向に走っているのが知花花織最大の特徴です。ピンク・藍・シルバーグレーが横方向のグラデーションに配されており幻想的な雰囲気を醸し出しています。そしてシャープでスマートな着姿に仕上げてくれるのです。
知花花織の魅力知花花織の最大の魅力は、権威や義務のためではなく、「愛する人のため、祈りのため」に織り継がれてきた温かな生命力にあります。首里王府への税として厳しい規格に縛られた織物とは異なり、知花花織は庶民が日々の暮らしや祭りのために自由に創意工夫を凝らして織り上げていました。豊作を祈る神聖な踊り「ウスデーク」で身にまとう晴れ着や、集落の誇りを懸けて馬を走らせる「ンマハラシー」で着る若者のための晴れ姿など、そこには大切な人の無事や幸福を願う切なる祈りと情熱が込められています。格式ばった堅苦しさのない、生活に根ざしたおおらかさと、素朴でありながら凛とした気品。そして手仕事ならではの温もりと素直な美しさは、現代を生きる私たちの心にも深く響きます。島の人々が紡いできた飾らない祈りと愛着の物語をまとうように、作り手の想いが宿る本物の美しさを身近に感じられることこそが、時を超えて愛され続ける知花花織の真の価値なのです。



手織りの魅力
「とんとん♪ とんととん♪」南国の風に乗って聞こえる機織りの音。ただひたすら機に向かい緯糸を打ち込んでいく。布の声を聞きながら糸を労わるように、しかし力強く織り進める手織りの作業は心を乱す事が許されない正確さが求められます。それは自分自身と向き合い我を見つめ直すかのような作業であり、集中力と根気強さを必要とします。高度な技術と人の感度によって、糸の状態や湿度などを見極めて打ち込み具合を加減する。機械織りでは感じられない優しさは人の手がもたらす温もりであり、体に沿う着心地の良さが手織り最大の魅力なのです。
沖縄の伝統工芸品 希少な「知花花織」。首里王府への「貢納布」という制約を受けず、大切な人への愛や五穀豊穣の祈りを込めて庶民が自由に育んだ手織り物です。最大の特徴である「経浮花織」は、縦に糸を浮かせて横方向のグラデーションを生み出し、着姿をシャープかつスマートに引き立てます。一度は技術の継承が途絶えながらも地域の手で甦ったこの布には、素朴でありながら凛とした美しさと、手仕事の温かな生命力が息づいています。
製造点数が限られた知花花織の中でも極めて少なく大変希少な着尺です。色柄ともに抜群のセンスの良さは自信をもってお勧めします。特別価格でお届けしますので、お目に留まりましたら是非お手元にお迎えください。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物ではモニター環境などによって若干色が違って見えることがございます。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。(お仕立ては本ページ内のオプションより商品と同時にご注文下さい)
※本品は単衣仕立ては出来ませんのでご注意下さい。
お仕立てに関して詳しくはこちらをご覧ください。
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★八掛地は両駒タイプをお勧めしますが、色目を重視される場合はパレスタイプのボカシ・無地をお選びいただいても差し支えございません。
★ご提案以外の八掛地の色をお任せでご依頼される場合は「八掛色NO」記入欄に『○色系おまかせ』などとご記入下さい。こちらで色を選定後、メールにて最終確認させて頂きます。
※色はご注文完了後にゆっくりお考えいただいても構いません。(八掛NO記入欄に「注文後決定」と記入して下さい。)
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