【品質】絹100% 丹後 五泉塩瀬
【製造元】成謙工房 京都工芸染匠
【製造技法】真糊糸目友禅 手描き友禅
【着用時期】9月頃~翌年6月頃 (袷・単衣のシーズン)
【長さ】お仕立て上がり 370cmにさせて頂きます。
※ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際 フリー記入欄からお知らせください。最大約400cm程度まで可能です。
専門店筋から「成謙なら間違いない」と高い評価を得る卓越した手技により、逆巻く大波の躍動感と遠景に佇む富士の静寂を鮮やかに表現しています。
最大の魅力は、お太鼓に広がる圧倒的な存在感。波を表現する藍の美しい階調と繊細な糸目友禅の白揚げが、背中で波飛沫が舞い立つようなドラマチックな着姿を演出します。深みのある緑がかった紺の地色は、大島紬や結城紬といった上質な紬から、色無地、小紋、御召、付下に至るまで幅広く馴染み、都会的で洗練された大人の洒落感を漂わせます。
世界を魅了する名画を纏う贅沢を味わえる一本。美術館巡りや観劇、お食事会など、知的な遊び心を利かせた特別な日の装いを、粋で凛とした佇まいに彩る逸品をお楽しみ下さい。
『神奈川沖浪裏』は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎が70代前半に手掛けた連作『冨嶽三十六景』を代表する名作です。
爪を立てるように襲いかかる巨大な大波と、翻弄される3隻の押送船(鮮魚を運ぶ高速船)、そして波の狭間に静かに佇む富士山が印象的な対比を描き出しています。「動」の激浪と「静」の霊峰を鮮やかに共存させた幾何学的構図が最大の特徴です。また、当時輸入されたばかりの合成顔料「ベロ藍(プルシアンブルー)」を効果的に用い、深く鮮鋭な藍の色彩を実現したことも特筆されます。
海外では「The Great Wave」として広く知られ、ゴッホやドビュッシーら西洋の芸術家にも決定的な影響を与えた傑作です。
本糸目友禅 手描き友禅
生地の下に下絵を置いて光をあてる事で下絵が生地に透けます。下絵に沿って輪郭を手作業で下書きして糊を置き輪郭を防染します。そして手描きによって柄を彩色した後に水洗いして糊を落とすと輪郭部分が白く染残ります。この技法を本格糸目友禅染と呼びます。下絵、糸目糊置き、彩色、そして地色の引染めと各工程をその道のスペシャリストが分業して行います。全ての工程を手作業で行う本格友禅は職人技が結集する事で一つの作品を生み出すのです。
※型紙を用いた手捺染、型を彫った金属製のロールを回転させて染める機械捺染、インクジェットプリントなども友禅染に分類されますが、これらは本格友禅とは謳えません。
柔らかく美しい真糊糸目友禅
本品は防染用の糸目を置く材料に、もち米を原料とした真糊(まのり)を用いています。真糊を用いることで柄の輪郭に柔らか味が生まれます。しかし現在ではゴム糊を使用することが主流となっており、真糊で糸目を置ける職人が減少し、希少な技法となってしまいました。成謙工房では、若手職人を自社工房で雇い入れて育てておられるが故に可能となっています。
糸目の部分には銀彩で縁取られており、波の飛沫が煌めき、より躍動的に感じられるのです。
雲の霞は金彩友禅で表現されています。
京友禅
今から約300年もの昔 元禄時代の頃、京都の扇絵師 宮崎友禅斎が確立させた華やかな染め物として一世風靡した染色技法。
四季折々の花鳥山水の文様などを多種多様な技法、色取り取りの色彩を用いて現した京友禅は絵画のように思うがままの文様を表現する事が可能となり、日本の伝統工芸品として着物や帯の染色技法に無くてはならない存在として現在に至るまで確固たる地位を築いています。
京都工芸染匠 成謙(なりけん)
昭和40年 渡辺謙三が創業、現在は二代目 渡辺賢太郎氏が着物プロデュースから経営までを引き継ぎ京友禅の染元として着物ヘビーユーザーからの知名度も高く人気を誇るとともに専門店筋やデパート筋からも高い評価を得ている名門です。
「伝統を彩る、モダンなエッセンス」
成謙工房の最大の魅力は、古典的な中にも非常に都会的で洗練された意匠と色彩感覚にあります。約20にも及ぶ工程を束ねる「染匠(プロデューサー)」として、専門職人たちの高度な技術を引き出し、一枚の芸術的な作品へと導きます。
さらに特筆すべきは、完全分業制が主流の業界において、自社工房で若手職人を正社員として登用し育成している点です。デザイン、下絵、糸目糊置き、色挿し、糊伏といったメインとなる工程を4名程度の職人さんによって行われています。重要工程を社内で行うことで、細やかな美の意図をダイレクトに作品に反映し、妥協のない最高品質のものづくりを実現しています。
「成謙を持っていれば間違いない」。そう言わしめるほどの厚い信頼と数々の受賞歴を誇る実力派。決して古い型にはまらない「今の時代に求められる最高峰の京友禅」を、ぜひお手元でご堪能ください。一生モノの宝物になるに違いありません。
五泉塩瀬生地 新潟県五泉市
高密度の細い経糸に太めの緯糸しっかりと打ち込まれており、横方向が畦状になっているのが特徴です。適度なハリとしなやかさを兼ね備え、スキっとした風合いでシュッとした手触りが魅力の織物です。塩瀬は現在ではとても希少な生地になり生地値が高騰しています。