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店主のつぶやきバックナンバー

着物接客用語あるある「それってホント?」

 着物接客用語あるある①


着物屋さんに限らずお店で店員さんから言われた事はないですか?

『これも出会いですから』

お客様が購入を悩まれている時に良く使う接客用語。

あながち間違ってはいないのですが使いすぎるとわざとらしいですね。


でも、着物は高額ですから『これっ!』という品が見つかった時が買い時だと思います。いざ必要になった時や、購入する気持ちでお店に行った時には見つからず妥協して無駄な買い物をしてしまいがちでは?

何となくお店を覗いた時に、素敵な品に出会えるものです。


その時に購入する決断ができるように、日頃から価格の相場をチェックしたり、自分が欲しいと思う色柄のイメージ、お召しになるシチュエーションを思い描いておくと良いかもしれません。

こんな場所に、着ていくものが欲しい。
手持ちのこの着物に合う帯が欲しい。
あの雑誌で見たような着物が欲しい。

など、自分がどんな物が必要または欲しいのか、そして予算はいくらなのか。

これを押さえておけば、購入してから後悔する率も低くなると思います。

『これも出会いですから』

何となく、セールストークの常套句ではありますが、あながち間違ってはいません。

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着物接客用語あるある②


①のあるある用語は

『これも出会いですから』

あながち間違ってはいないという私の意見でしたが、今回の あるある接客用語は


①『将来値段が上がってしまいますよ』
②『将来値打ちが上がりますよ』


という2つのセリフ。

どちらも似ているようで全く違う意味なのは分かりますか?

の場合は、『今は10万円で買えるものが、将来原価があがって15万くらいになってしまう。』という意味ですが、

は、『今10万円の値打ちですが将来15万くらいの値打ちになります。』という意味。


ちょっと分かりにくいですか?

もうちょっと具体的に。

①『将来値段が上がってしまいますよ』
→今なら10万円買えますが、次に買おうと思ったら15万くらいになってしまうので今買っておいた方が賢明ですよ。
今買わないと損しますよ。


②『将来値打ちが上がりますよ』
→今10万円で買っておいたら将来15万くらいの価値になりますよ。だから買っておけばお得ですよ。
今買っておけば得しますよ。

さぁ、皆さんこの2つのセリフを聞いてどちらが買う気を起こさせますか?

うがった見方をすると、
①は不安を煽って購入してもらう手法
②は期待を煽って購入してもらう手法

なんだかの方が、押し売り感が強いようにも思いますが、ひょっとすると本当にお客様の為と思って行っているのかもしれません。

私の考えでは、必要で気に入っていて、尚且つ予算内であれば買っておいた方が良いと思います。

今は間違いなく原価や工賃がどんどんと上がっていますから、いつか買おうと思っているなら今が買い時です。

※ここで気をつけなければいけないのは、その値段が適正かどうかです。
そのお店の今の値段より、値上がりした時の他店の方が安かったり。。。
それについては以前のお話【着物の値段は難しい】などをご参照下さい。


では②の『将来値打ちが上がりますよ』
買っておいたら得をするんだ!  とは思わないで下さいね。

今買って、お仕立てしたものが将来買った値段より高く売れる訳ないですから。

もし、お仕立てせずに反物のまま持っていたとしても将来値上がりした時に 買った時以上の値段で誰かに売れるものではありませんよね。
小売店は、無理な販売をせずに大事においておけば将来 今よりも高く売れるかもしれませんが、消費者の立場では関係ありません。


さも、資産価値が上がるから持っておけば将来高く売れるかのような錯覚には陥らないようにご注意を。


では今日はここまで。

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着物接客用語あるある③

今日の【接客用語あるある】

『近いうちに手に入らなくなってしまいますよ』

これは希少性の高いもので、技術継承が難しく近い将来途絶えてしまうような品の場合に使われるのですが、確かに今では製造されていない織物もありますので残念ながら手に入らなくなってしまうものも有るかもしれません。


例えば、大島紬の一級品である【都喜ヱ門】の昔ほど重厚で細密な美術大島は、現在製造されておらず今市場に出回っているもので最後です。販売価格○百万円もしたりします。
今も都喜ヱ門ブランドとして製造はされているのですが、分業制な事もあり一反作り上げる為に関わる技術を持っている職人さんが足りずに あそこまで素晴らしい美術大島は作れなくなってしまいました。


ですから、今出来る品でも継承者が居なくなったらそれで終わりというものも頷けます。


でも、何でもかんでも『無くなってしまうから今買っておかないと』と不安をかき立てて買わそうとする販売員もいるのです。

同じ産地のものでも、もうこの先無くなるであろうアイテムもあれば、合理化されて生産を継続していけるものも有るにも関わらず、全てを一括りにして『無くなってしまうから』『だから貴重で高価』『今買わないと…』と勧めてきます。

ひょっとすると、勧めている本人も知らずにそう言っているだけかもしれませんが、それはそれで困ったもの。



価格が不透明でなかなか他と比べる術がない着物だからこそきっちりとした知識で説明したいですし、分からないことやハッキリ知らないことは、不用意に口に出さない事ですね、、

『近いうちに手に入らなくなりますよ』

そんな品もありますし、そうで無いものも有りますのでご注意を。

今日はここまで

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着物接客用語あるある④


今回の接客用語あるある

『私が欲しいくらいのお値段だわ』


表示価格が赤札だったり値引きする際に、女性販売員さんが、値段の安さを強調する時によく使いますね。
売り手の私でもその価格では買えないくらい安いからお得ですよ、という意味。

プロの販売員さんがいうなら相当お値打ちなんだろうと思ってしまいます。

はたしてそうなのでしょうか?

そうかもしれないし、セールストークなのかもしれないのが実情ですので、一般の消費者さんには判断出来ないと思います。

実際、店頭に立って販売している従業員さんはお店の商品の本当の原価は知らないものです。着物の知識や、着付けに関してはプロとしてのスキルをお持ちであったとしても、価格(原価)に関しては素人である事も多いんです。(仕入を担当していれば別ですが)

自分の働いているお店の価格を基準にしている為、それと比べて安いと思うと「私が欲しいくらい…」とすすめてきます。

「それならどうぞ、」という感じですが、、店員さんも自分の店で買った着物の支払いの為に働いているような方もいらっしゃいます、、、ノルマは無いにしてもプレッシャーでしょうか、、、もちろん着物が好きという理由も大きいと思いますが、中には予算達成の為に買わざるを得ない雰囲気になったりするのかも。。


話は外れましたが、
価格の高い安いは 立場によって、感覚によって変わります。お店の店員さん達はある意味価格に麻痺しています
自分が買える値段でなくても、何十万、何百万の着物を見慣れていると 10万円がとても安く感じてしまいますからお客様のお財布事情など考えずに『これは安い』『買わないと損』という感覚になってしまうんですね。

お店で『私が欲しいくらいの値段だから…』と言われてももう一度よーく考えて決めましょう。

本当に欲しいのか、本当に着るのか、ただ『安い』と言われてるから買う気になっているだけではないのか。


一目惚れでどうしても欲しい、値段も納得であれば即買いでも良いですが、決めかねる場合は保留して返事は持ち帰った方が無難です。
※お店の立場からですが、帰って考えてから返事する場合には返事の期限を決めて、断る場合も連絡いただけると幸いです(^^; いつまでも期待してしまいますから(^^;

購入の決断は慎重に。



店主 ちくま かずゆき




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店主 筑摩和之(ちくま かずゆき)です。
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