下書き
北畠雪子
日が傾き、群れ遊ぶ雀たちが寝ぐらへと帰り囀る夕暮れ時――古くから「雀時(すずめどき)」と呼ばれる黄昏の風情を、染織作家・北畠雪子氏が美意識と染織の技で見事に表現しました。
モデル画像はAI作成のイメージです。
【製造者】北畠雪子
【品質】絹100%(純国産)
【染色】草木染:渋木 化学染料併用
【着用時期】袷・単衣の季節(9月頃~翌年6月頃)
【長さ】仕立て上がり370cmにさせていただきます。
※ご要望の長さがございましたら、ご注文手続きの際、フリー記入欄に記載してください。
最大約385cmまで対応可能
何とも情緒豊かな作品「雀時」。まるで水彩画のように繊細な織の描写には、手仕事でなければ決して感じることの出来ない柔らかな揺らぎと温もりが息づいています。厳選された純国産絹ならではのしなやかな艶めきに、草木染がもたらす奥深い自然の生命力が重なり合います。鈍色と金茶の濃淡で表現された、夕映えの残照を思わせる柔らかな色調が、緻密な絣と綾織の技法によって繊細に交錯し、糸の表情や色の移ろいがふわりと溶け込み、暮れゆく空の陰影や、ざわめく雀たちの気配、木々に反射する穏やかな光を想起させるのです。
草木染ならではの深く奥行きある色彩の温もりと純国産絹の気品を宿しながらも、仕上がりは極めて都会的で洗練された佇まいを醸し出しています。伝統の紬織物はもちろん、すっきりとした小紋や、上質な御召などに合わせることで、装い全体をモダンかつ知的な品格で引き立てます。着姿の主役としての風格を漂わせながらも決して悪目立ちする事のない高潔さをまとっているのです。
光の当たり方や動きによって、純国産絹を織り上げた綾織りの地風が微かな光沢と立体的な陰影を浮かび上がらせ、着姿に奥行きのある美しさをもたらします。日本の原風景を現代の感覚で昇華させたかのような、大人の日常着に静かな自信と詩情を添えてくれる珠玉の一本です。
雀時(すずめどき)
日が沈みかける夕暮れ時、黄昏時(たそがれどき)を指す言葉です。
群れをなす雀たちが一日を終えてねぐらへと帰り、木々の枝先などでにぎやかに囀(さえず)り合う時間帯に由来しています。昼と夜が移り変わる瞬間のどこか懐かしく静謐な空気感や、ざわめく鳥たちの気配、家路を急ぐ人々の情景を優しく想起させる、日本の美意識と自然への眼差しが息づく情緒豊かな表現です。
北畠雪子さんの作品には、こう言った自然の情景や風情を題材にしたものが多く、日々の喧騒からふと立ち止まり、時の移ろいに心を寄せるきっかけを与えてくれます。素朴でありながら奥深いその情景描写に触れると、懐かしさと温かな安らぎに包まれるのを感じさせるのです。
日が沈みかける夕暮れ時、黄昏時(たそがれどき)を指す言葉です。
群れをなす雀たちが一日を終えてねぐらへと帰り、木々の枝先などでにぎやかに囀(さえず)り合う時間帯に由来しています。昼と夜が移り変わる瞬間のどこか懐かしく静謐な空気感や、ざわめく鳥たちの気配、家路を急ぐ人々の情景を優しく想起させる、日本の美意識と自然への眼差しが息づく情緒豊かな表現です。
北畠雪子さんの作品には、こう言った自然の情景や風情を題材にしたものが多く、日々の喧騒からふと立ち止まり、時の移ろいに心を寄せるきっかけを与えてくれます。素朴でありながら奥深いその情景描写に触れると、懐かしさと温かな安らぎに包まれるのを感じさせるのです。
特殊な絣作りの美しさ
本品は糸を染め分ける際に、絹糸を束にした、「綛(かせ)」という状態で染めています。綛(かせ)の段階で緻密な計算と感性を頼りに染め分けられた一本一本の糸の中に宿る色相の移ろいが、綾織特有の立体的な織り組織と交わることで、えも言われぬ深遠なグラデーションを描き出しています。
滲み合うように重なる絣の表情は、偶然と必然が織り成す唯一無二の景色であり、光の角度によって現れる豊かな陰影が、帯周りに知的な奥行きと洗練をもたらすのです。
高度な織技と色彩を知り尽くした北畠雪子氏ならではの美意識が凝縮された逸品です。静謐でモダンな着姿をお楽しみください。
本品は糸を染め分ける際に、絹糸を束にした、「綛(かせ)」という状態で染めています。綛(かせ)の段階で緻密な計算と感性を頼りに染め分けられた一本一本の糸の中に宿る色相の移ろいが、綾織特有の立体的な織り組織と交わることで、えも言われぬ深遠なグラデーションを描き出しています。
滲み合うように重なる絣の表情は、偶然と必然が織り成す唯一無二の景色であり、光の角度によって現れる豊かな陰影が、帯周りに知的な奥行きと洗練をもたらすのです。
高度な織技と色彩を知り尽くした北畠雪子氏ならではの美意識が凝縮された逸品です。静謐でモダンな着姿をお楽しみください。
綾織り
斜めに走る織り目の畝(うね)の立体感と、上品な光沢が際立つ綾織。糸の交差を抑えて高密度に織り上げることで、ふっくらとした適度な厚みと、吸いつくようにしなやかな締め心地を生み出します。結びやすく緩みにくい抜群のホールド感に加え、ふっくらとした風合いが帯周りに上品な奥行きを演出。シワになりにくく着崩れも防いでくれるのも魅力です。
色と共に人生を歩む草木染の魅力
化学染料では感じることの出来ない草木染の魅力とは何なのでしょうか。
草木染料に混ざった天然の有機物が作用し、目の前に見える色の奥に更に重なり合った色が見えてくると言えばいいのでしょうか。
じっと見ているとそれが本当に何色なのかが分からなくなる感覚に陥ってしまいます。それこそが草木染だけが持つ”色の深み”と言うものなのかもしれません。
そして草木染は日々色が変化していきます。しかしその歩みはあまりにも遅く目に見えて変わるものでは有りません。
草木染料は染められた後も歩みを止めず糸に浸透していくのだそうです。そして浸透するにつれて徐々に深みが増して色が変化していくのだと、柳さんにお会いした際に教わりました。
織物として手元に渡ってからも日々成長していく草木染。その成長は実感できないかもしれません。しかし間違いなく貴女と共に人生を歩んでいるのです。身に着ければ身に着けるほど、時が経てばたつほどに愛着が湧いてくるに違いありません。これこそが草木染最大の魅力なのです。
手織りの温もり しなやかさ
「とんとん♪ とんととん♪」ただひたすら機に向かい緯糸を打ち込んでいく。布の声を聞きながら糸を労わるように、しかし力強く織り進める手織りの作業は、常に心を乱す事が許されない正確さが求められます。それは自分自身と向かい合い我を見つめ直すかのような作業であり、集中力と根気強さを必要とします。高度な技術と人の感度によって、糸の状態や湿度などを見極めて打ち込み具合を加減する。機械織りでは感じられない優しさは人の手がもたらす温もりであり、体に沿う締め心地の良さが手織り最大の魅力なのです。
北畠雪子
1940(昭和15) 東京生まれ
1963(昭和38) 女子美術大学工芸科卒業
柳悦孝氏に師事
鎌倉 西東工房の仕事をはじめる
1975(昭和50) 米国ワシントンD.C.に滞在
1977(昭和52) 米国ロサンゼルス在住
1980(昭和55) 帰国
柳悦博氏に師事
2000(平成11) 二人展(京橋 千疋屋ギャラリー)
2001(平成13) 国展 イギリス展(KOKUTEN KOGEI)に参加
2004(平成16) 作品集「織 北畠雪子」刊行
2005(平成17) 出版記念展 (銀座 文藝春秋画廊)
ほか グループ展多数
現在:国画会会員
1940(昭和15) 東京生まれ
1963(昭和38) 女子美術大学工芸科卒業
柳悦孝氏に師事
鎌倉 西東工房の仕事をはじめる
1975(昭和50) 米国ワシントンD.C.に滞在
1977(昭和52) 米国ロサンゼルス在住
1980(昭和55) 帰国
柳悦博氏に師事
2000(平成11) 二人展(京橋 千疋屋ギャラリー)
2001(平成13) 国展 イギリス展(KOKUTEN KOGEI)に参加
2004(平成16) 作品集「織 北畠雪子」刊行
2005(平成17) 出版記念展 (銀座 文藝春秋画廊)
ほか グループ展多数
現在:国画会会員
齢八十五歳を超えてなお現役で制作活動に励まれる北畠雪子さん。その経歴を見ると、柳悦孝(やなぎ よしたか1911–2003)・悦博(やなぎ よしひろ、1917–1995)の両名に師事したことが記してあります。これは、近代日本の染織工芸における基礎と言っても過言ではない「民藝の精神」と「造形的な現代性」を同時に深く体得することを意味します。
柳悦孝・悦博兄弟は、民藝運動の提唱者である柳宗悦氏の甥にあたり、彼らは民藝運動における染織の分野を担っていました。
民藝運動の根本にある日常の暮らしに寄り添う実用性と伝統的な手仕事の確かさ、そして素材や用途への誠実な向き合い方、また伝統の踏襲にとどまらない精緻な組織織の探求や、織物を空間の芸術として捉える高度な構成力、モダンな色彩感覚といったものを吸収しているのです。
民藝の工芸観、二人の先駆者の美質を学んだことが、彼女独自の重厚かつ清新な織の世界を確立させる決定的な礎となったのでしょう。
※柳悦孝(やなぎ よしたか、1911–2003)と柳悦博(やなぎ よしひろ、1917–1995)は、兄弟で、ともに染織作家です。二人は民藝運動の提唱者・柳宗悦の甥にあたります。
柳悦孝・悦博兄弟は、民藝運動の提唱者である柳宗悦氏の甥にあたり、彼らは民藝運動における染織の分野を担っていました。
民藝運動の根本にある日常の暮らしに寄り添う実用性と伝統的な手仕事の確かさ、そして素材や用途への誠実な向き合い方、また伝統の踏襲にとどまらない精緻な組織織の探求や、織物を空間の芸術として捉える高度な構成力、モダンな色彩感覚といったものを吸収しているのです。
民藝の工芸観、二人の先駆者の美質を学んだことが、彼女独自の重厚かつ清新な織の世界を確立させる決定的な礎となったのでしょう。
※柳悦孝(やなぎ よしたか、1911–2003)と柳悦博(やなぎ よしひろ、1917–1995)は、兄弟で、ともに染織作家です。二人は民藝運動の提唱者・柳宗悦の甥にあたります。
柳宗悦より伝播された民藝の美
この絹布を語るうえで、柳家の歴史と信念を知らねばなりません。
本品の製作者、北畠雪子さんの染織美にたいする根幹をたどると、民芸運動の父とうたわれる”柳宗悦氏(やなぎ むねよし)”に行きつきます。
明治の頃に志賀直哉、武者小路実篤らとともに雑誌「白樺」を創刊し、ロダンやゴッホといった西欧美術を世に紹介したのが同氏の民芸運動活動の始まりです。
そもそも「民藝」とはいったい何なのでしょうか。
それは、庶民の生活から生まれた日常品の中にこそ美しさがあるという発想から生まれました。
伝統的な手仕事の素晴らしさを悟った宗悦は、その民衆の伝統技術を調査するため全国を巡る中で「民衆的工藝」の略語として「民藝」という言葉を作り運動としました。
宗悦は、沖縄をはじめ全国各地の工芸品を調査する他、「行状のすぐれた念仏者」の研究にも力を注ぎ、浄土思想として仏教と結びつけて「民藝美術」の基盤としました。
「無名の職人が作ったものが何故美しいのか」それは「信と美」の深い結びつきにあるとし、その考えは仏教美術へと深まりました。
そしてその宗悦の思想を染織の分野で担ったのが同氏の甥である柳悦孝・悦博兄弟であり、その両者に師事したのが北畠雪子さんです。
夕暮れに雀たちが囀り帰る情景「雀時」を、染織作家・北畠雪子氏が手仕事によって絣と綾織りの技で表現した一本です。厳選された国産絹のしなやかな艶めきに、鈍色と金茶の繊細なグラデーションが夕映えの光と影を想起させ、温もりの中に洗練された都会的な品格を漂わせます。紬や御召に合わせるだけで、装いをモダンかつ知的に演出。綾織りならではの陰影と唯一無二の詩情を宿す特別な逸品を、ぜひ貴方の装いにお迎えください。85歳を超えて制作活動に励まれている北畠雪子さんですが、いつまでも現役で活躍される事を願います。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、色目が若干異なって見える場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
【お仕立てについて】
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てます。
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地を付けません。
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(綿モス)を付けます。
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
※国内手縫い仕立てです。
お仕立て期間:約4週間(名古屋帯仕立て)
※開き仕立て・松葉仕立ての場合は約5週間
※GW お盆 年末年始など長期休暇を挟む場合は通常よりもお日にちが掛かります。また、混みあった際にも日数を頂きますので着用日が決まっている場合は余裕をもってご依頼ください。

- 2026.11.06
- 23:56

























