諸紙布 大福帳
和紙の趣き 歴史の深み
目に浮かぶ江戸の街並み
手織り
米沢 玉虫工房 伝統工芸士 玉虫正直
【産地】山形県米沢市
【品質】経糸:紙(和紙)100% 緯糸:大福帳97% 和紙3%
【製造元】玉虫工房
【着用時期】オールシーズン
【長さ】織上がり:約520cm
お仕立て上がり370cmにさせて頂きます。ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際、店舗への要望欄(フリー記入欄)にてお知らせください。※最大約400cmまで対応可能。
染織の名門産地 山形県米沢市。自然の素材を用いて趣深い作品を製作される玉虫工房謹製 諸紙布の八寸名古屋帯です。緯糸には大福帳を細く裂き手で撚りを掛けた糸が織り込まれ、何とも言えない味わい深さを漂わせます。
軽くて丈夫 そして通気性の良い諸紙布ですので夏場から袷まで季節を問わずオールシーズンお楽しみいただけます。
※諸紙布とは経糸・緯糸の両方に和紙が用いられた和紙100%を意味します。
一般的には緯糸に和紙、経糸には絹など異素材の糸が使用されており紙布と呼ばれ諸紙布とは区別されます。
本品の表面にはランダムに黒と朱色の斑点のような模様が現れています。
貼付されている素材を確認すると、経糸には和紙、そして緯糸に大福帳と記載されているのがお分かりいただけます。
この大福帳とは江戸の頃 商家において帳簿として用いられていた帳面の事です。和紙に墨で売上などを記帳されていたものを手作業で切れないように細く裂き、手で撚りを掛けて丁寧に手間暇をかけて糸に仕上げたものなのです。
この大福帳を使っていた商家はなんの商売をしていたのでしょうか。想像力が掻き立てられるとともに、活気ある江戸時代の情景が目に浮かぶようで趣き深く歴史の深みとでもいいましょうか何とも言えない魅力が宿っています。
玉虫工房 玉虫正直
紙布や しな布 ぜんまい織など素朴な素材を繊細に織り上げる染織工房
昭和36年 山形県米沢市にて 玉虫織物工房の長男として生まれる
昭和55年 米沢工業高校繊維工学科卒業後、4年間他の織物工房で修行
昭和63年 第13回 新人染め織り展入選
同年 第14回 東北現代工芸展現代工芸 準賞
平成元年 2年 日本染織作品展 2年連続入選
平成6年 都々良会総合美術展 入選
平成7年 同 奨励賞
平成9年 同 優秀賞
平成20年 伝統工芸士認定
同年 日本紬織サミット グランプリ受賞
同年 全日本伝統的工芸品展 入選
手織りによって丁寧にしっかりと織り上げられています。
オールシーズンお使いいただける軽くて丈夫な諸紙布八寸名古屋帯。大福帳を裂き緯糸に打ち込まれたランダムな墨色と朱色の斑点模様が何とも言えない素朴さと歴史の深みを感じさせてくれます。
アイボリーを基調としたシンプルな色柄ですので着物の色柄を選ばず全国各地の工芸紬や夏の上布などオールマイティーにコーディネートしてお楽しみください。
原材料となる大福帳も少なく手間暇が掛かりますので滅多に目にする事が出来ない希少なお品となります。
現品限りではございますが特別価格でご提供させて頂きます。
お目に留まりましたら是非お手元にお迎え下さい。
スポットガーデン 筑摩和之
【お仕立てについて】
※こちらの品は手縫いとさせて頂きます。
【八寸名古屋帯】
1「松葉仕立て」
4,860円
手先から約38cm(1尺)半分に折ってかがります。
※最も一般的なお仕立て方法です。
※手先が半分になっているので締めやすくなっています。
2「平仕立て」
4,860円
手先を半分に折らずに全て平らのまま仕立てます。
※胴巻部分の帯巾を調節したい方におすすめです。
※お仕立て期間 約20日