大井川 葛布
自然と向き合い共存の中で育まれた古代の布
葛糸×座繰糸
手仕事が生み出す自然布
オールシーズンご使用可能
モデル画像はAI作成のイメージの為、不自然な箇所がございますがご容赦下さい。
【製造元】大井川葛布 静岡県
【品質】緯糸 葛100% 縦糸 絹100%(純国産 座繰糸 蚕絲館)
【着用時期】オールシーズン
【長さ】仕立て上がり約370cmにさせていただきます。
※ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際、フリー記入欄からお知らせください。最大約380cmまで対応可
自然の恵みから頂いた葛と座繰糸に人の手で命を吹き込み織り上げられた葛布 九寸名古屋帯。素材の色を活かした生成りが工芸味溢れる風格を漂わせます。
薄手で軽く適度な張りのある風合いは単衣、夏の装いから袷の季節まで一年を通じてオールシーズンお使いいただけます。実際に葛布の帯を使われている方は1年通じてタンスに直す時が無いほどに重宝しているというほどです。

葛布
6,000年の時を超えて人の心を揺さぶり続ける原始の布「葛布」。古代より衣服や身の回りの生活を支えてきたのは葛であり麻であり又 藤やシナと言った植物でした 植物を採取し皮を剥ぎ糸を作り手織りで布に仕上げる。その全ての工程を手仕事によって行われたものを自然布と呼びます。産業の発達 や生活様式の変化により、自然布は手間暇がかかる事から衰退し非常に希少で高価な物になってしまいました。庶民の生活に密着していた布が今では手の届きにくいものになってしまったのです。それでも我々は自然布に魅かれ、手に取った時の心地良さに酔いしれてしまうのです。
葛という植物は珍しいものでは有りません 春に芽を出し凄い繁殖力で夏に向けて蔓を伸ばします。全国的に生殖していますので皆さんも夏になると必ずと言って良いほど目にされると思います。道路脇の斜面などに葉を付けて生えているあれです。また秋には藤に似た赤い花を咲かせ秋の七草としても有名です。根っこは葛粉や葛根湯などになります。
この葛を採取し蔓の中から繊維を取り出し糸にして手織りされたのが葛布です。
自然布には藤布やしな布 また芭蕉布などが有名ですが それらは縦糸 緯糸共にその糸を用いられていますが、大井川葛布は緯糸に葛糸をそして縦糸には絹や麻 木綿など他の天然繊維から作られた糸を用いるのが一般的です。(※本品の経糸は純国産絹から座繰された絹糸が用いられています)
植物繊維のパリッとした風合いなのですが皺の回復力に優れるとともに、縦糸に用いられた絹糸によりしなやかさも兼ね備えているのが大井川葛布の魅力です。
葛糸そのものは非常に軽く強靭でかつ速乾性があるため昔は武士の鎧下にも用いられ 防水性にも優れていることから道中合羽としても利用されていました。
また貴族の喪服や装束としても使用されており 現在でも蹴鞠行事の蹴鞠袴として使用されています。
弾力性があり皺の回復力に優れ、かつ絹糸のしなやかさを兼ね備えた唯一無二の風合いをお楽しみ下さい。
大井川葛布の特徴の1つは無撚糸である事があげられます。通常糸は撚り(回転)が掛けられますが葛布は平坦な平糸のまま、糸がつぶれないように特殊な手織りによって緯糸に打ち込まれます。この糸が平坦であることが艶やかな光沢を生み出すのです
そして 大井川葛布が他の自然布と異なる特徴が 糸を結んで繋いでいくことです。他産地の自然布は結び目が出来ないように撚りによって糸を繋いでいきます。よって葛布には結び目による節が生地の表面に所々現れてそれが変化のある表情をかもし出すのです。
工程の中では皮を剥ぐ前に茹でた蔓をススキで作った室で発酵させることが他産地とは異なります。発酵させることで細菌が皮を食べ、 水の中で皮を綺麗に剥ぐことが出来ます。そして繊維を適度な太さに手で裂いていき 結び繋いで糸が完成します。
手織りで製織した最後に砧打ちにより繊維を柔らかくして仕上げられます。
※糸を繋ぐときの結び目が所々現れています。

葛布の歴史
約6,300年昔 紀元前4,300年頃に中国の遺跡から見つかったものがアジア最古の葛布だと言われています。日本のおいても古墳時代の頃には既に製織されていた形跡が出土品の中から見つかっています。
戦国時代から江戸時代まで 貴族の装束や武士の裃など様々な用途に使用されてきた葛布ですが 明治に入り 武士階級の消滅や貴族の洋装化により急激に需要が縮小してしまいました。ところが江戸時代から表装としても用いられていたことから襖地(ふすまじ)の製造にシフトしていくとともに葛布を染色し紙を裏打ちして壁紙として欧米へ輸出されるようになりました。「グラスクロス」として非常に人気を博し明治43年には年間12,600反(一反=36インチ8ヤード)の生産を記録したほどです。静岡県を中心に生産されていた葛布は 掛川周辺で原料を採取していましたが それでは追い付かずに栃木県や茨城県、福島県など各地で原料を作るようになりました。大正の中頃には朝鮮半島に出向いて葛苧(くずお=糸の前段階の繊維の状態)の作り方を教えて仕入れる業者も現れました。日中戦争や太平洋戦争により衰退するとともに 朝鮮からの葛苧の輸入も途絶えていましたが 静岡県、栃木県 茨城県 岐阜県などに葛苧の生産を委託し壁紙の生産が復活されました。
昭和27,8年頃にはアメリカでの人気が高まり韓国から葛苧の輸入が始まり最盛期には9割の葛苧が輸入に頼るものでした。
しかし韓国では昭和36年の政権交代をきっかけに自国の葛布産業に目を付けた韓国政府が原料の輸出を禁止したために日本国内の葛布産業は大打撃を受けたのです。
それまで葛布業者40軒 績み手7000人 織り手1000人 年間45万反 売上6億円という盛隆を極めていた産業が 昭和59年には業者が5軒となってしまい 現在では静岡県において実質3軒の業者しか残っていません。
色紙掛けやハンドバックなどを手掛ける川出幸吉商店 カーテンの輸出 バッグ 暖簾などの製作販売をされる小崎葛布工芸 そして本品の製造元であり 和装品の製造中心の大井川葛布 この3社のみとなっています。

6,000年の時を超えて今なお人々から愛される古代の自然布「葛布」経糸には希少な座繰絹糸が配された軽くて強く そして適度な張りのある風合いがオールシーズンのご着用を可能とします。素材そのままの色彩と糸繋ぎの結び目が何とも言えない表情をかもし出し、様々な色柄のお着物と自在にコーディネートしてお楽しみいただけ素朴さと洗練されたお洒落さを兼ね備えます。
手仕事が天然の趣きを余すところなく伝える自然布は、正に贅沢の極みと言っても過言ではない希少な工芸品です。
※経糸は純国産の座繰糸(絹)が用いられています。
ザックリとした葛糸に対して絹糸のしなやかな風合いゆえに、硬さを抑えた布に仕上げられています。
純国産 座繰糸 蚕絲館(さんしかん) 東宣江(あずまのぶえ) 製作
本品の経糸には純国産絹から手作業で製糸された座繰糸が用いられています。繭をお湯の中で煮てセリシンを緩めながら数個の繭から生糸を引き出し「座繰り器」と呼ばれる手回しの糸車に一粒一粒から引き出される極細の糸を一本の糸にまとめながら巻き取っていきます。右手で繭から引き出した糸の太さ調節し、左手で糸車のハンドルを回して糸を巻き取っていきます。繭がなくなる度に新しい繭から糸を継ぎ足しながら必要な長さに仕上げていく作業は正確かつ熟練の技を必要とします。機械を使った大量生産の糸と比べて人の手でゆっくりと非常に繊細に作られるがゆえに、空気を多く含みふっくらとした弾力性豊かな風合いに仕上がるとともに、セリシンを落とし切らない為に絹本来の渋く美しい光沢を放ちます。機械製糸では表現することの出来ない糸のムラが現れる素朴な表情が魅力なのです。
機械化が進もうとも敢えて手間暇のかかる伝統技法で引かれた「座繰糸」。効率よりも質を追求した至高の絹糸をお楽しみくだい。
機械化が進もうとも敢えて手間暇のかかる伝統技法で引かれた「座繰糸」。効率よりも質を追求した至高の絹糸をお楽しみくだい。
蚕絲館 主宰 東宣江
※蚕絲館ホームページより抜粋
和歌山県出身。1976年生まれ。嵯峨美術短期大学テキスタイル卒業。
西陣織伝統工芸士の和泉博山先生のもとで植物染めと着尺織りの基礎を教わる。
群馬県主催の座繰糸技術者養成講習会受講。碓氷製糸農業協同組合に2年間勤務。薬王園にて1年間活動。
2005年 独立、「蚕絲館」主宰。座繰り糸の受注生産を始める。
2007年 蚕糸技術センター主催の養蚕体験講座参加。農家にて養蚕の研修を3期学ぶ。
2012年 結婚し夫婦で養蚕の規模を拡大。撚糸機導入。
2013年 桐生織都千三百年企画・新田義貞公、中黒古旗複製にあたり生糸製造に携る。
2014年 よりミャンマーの少数民族の就労支援活動に蚕糸技術の指導員として参加。
2016年 上野国一之宮貫前神社の式年遷宮祭・大神服の生糸製造に携る。
2017年 くらし手しごと舎 ton-cara にて蚕糸関連のワークショップを開始。
2020年 NHK連続テレビ小説『エール』にて養蚕指導。
2021年 NHK大河ドラマ『青天を衝け』にて座繰り指導。
2022年 よりウズベキスタン蚕糸業開発プロジェクトの繭加工専門家として参加。
※蚕絲館ホームページより抜粋
和歌山県出身。1976年生まれ。嵯峨美術短期大学テキスタイル卒業。
西陣織伝統工芸士の和泉博山先生のもとで植物染めと着尺織りの基礎を教わる。
群馬県主催の座繰糸技術者養成講習会受講。碓氷製糸農業協同組合に2年間勤務。薬王園にて1年間活動。
2005年 独立、「蚕絲館」主宰。座繰り糸の受注生産を始める。
2007年 蚕糸技術センター主催の養蚕体験講座参加。農家にて養蚕の研修を3期学ぶ。
2012年 結婚し夫婦で養蚕の規模を拡大。撚糸機導入。
2013年 桐生織都千三百年企画・新田義貞公、中黒古旗複製にあたり生糸製造に携る。
2014年 よりミャンマーの少数民族の就労支援活動に蚕糸技術の指導員として参加。
2016年 上野国一之宮貫前神社の式年遷宮祭・大神服の生糸製造に携る。
2017年 くらし手しごと舎 ton-cara にて蚕糸関連のワークショップを開始。
2020年 NHK連続テレビ小説『エール』にて養蚕指導。
2021年 NHK大河ドラマ『青天を衝け』にて座繰り指導。
2022年 よりウズベキスタン蚕糸業開発プロジェクトの繭加工専門家として参加。
※緯糸には葛の平糸を、縦糸には絹の座繰糸が用いられています。
長きにわたり人々の心を掴んで離さない原始の布「葛布」。自然の恵みと手仕事が生み出す温もりと歴史の深みが詰まった織物に心癒されます。
天然素材ゆえに季節を問わずオールシーズンお使いいただけます。また生成りの無地はお着物の色や柄を選ばず自在にコーディネートしていただけますので、お手持ちの紬や上布、木綿など様々な素材のお着物と組み合わせて着物通の装いをお楽しみ下さい。大変希少なお品ですのでお目に留まりましたらお手元にお向かえ下さい。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、色目が若干異なって見える場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
【お仕立てについて】
※本品は夏用の帯芯を使用させていただきます。
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てます。
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地を付けません。
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(綿モス)を付けます。
※裏地の色はお任せになります。
※夏用の裏地では有りません。
※国内手縫い仕立てです。
お仕立て期間:
名古屋帯仕立て・・約4週間
開き仕立て・松葉仕立て・・約5週間
※GW お盆 年末年始など長期休暇を挟む場合は通常よりもお日にちが掛かります。また、混みあった際にも日数を頂きますので着用日が決まっている場合は余裕をもってご依頼ください。
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